From Khabarovsk with Love
特別お題「芸術の秋」 <ブリヂストン美術館「カイユボット展」キャンペーン!>
まあわたしといえば芸術がまず浮かぶのはみなさんもご存知だと思う。
ねむいし、絵画の話でもしよう。
きみたちは芸術家ときいて誰を思い浮かべるのだろう、、、
まあまあいろいろいるよね。
わたしは芸術の話をするとき、いつもハバロフスクのことを思い出す。。。
"彼"と出会ったときのことをもう思い出せない。
彼はハバロフスク国立芸術大学の学生だった。
ブロンドがよく似合う男性で、寡黙だったがときおり見せる笑顔からは人なつっこさを感じさせた。
私は彼の描く絵が好きだった。絵というよりも色合いというべきか。
どこか寂しげな彼の色使いはわたしを虜にした。
それから1年ほどともに過ごしたが、彼とは恋愛まで発展しなかった。
お互いにまだ学生だったし、彼は俗にいう苦学生だった。
若すぎる2人には将来など考えられなかった。
私が日本へ帰る際、彼はわたしに、
『将来、ロシアで個展を開くから必ずきてほしい。
そのとき君への思いを伝えるよ。』といいのこした。
あれからしばらく時が経ってしまった。
彼からの連絡は未だない。
ふたりともアムール川が好きで、よくその周辺を散歩していたなあ。
誰かを思って描く絵はあまりにも寂しくて、ずるい。
ばいちゃす(●´ω`●)